今日は、週刊少年マガジンで大変人気があった漫画『七つの大罪』から、「傲慢の罪(ライオン・シン)」として知られるエスカノールを紹介します。
魔神族や巨人族、女神族など、さまざまな種族で構成されている「七つの大罪」のメンバーの中で、エスカノールは人間です。
人間であるにもかかわらず、彼は「七つの大罪」の中でも非常に強力な力を持ち、最強と言われています。
今回は、そんなエスカノールの過去に犯した罪や、魔法使いマーリンとの関係、死亡後に転生するかどうか、そして本当に最強なのかについて詳しく解説していきたいと思います。
エスカノールの魅力や、彼の物語の深い部分について一緒に探っていきましょう。
エスカノールが過去に重ねた罪状
エスカノールが負わされた罪状についてお話しします。
彼は「王国周辺の町や集落で何度も住人に恐怖を抱かせ、王国聖騎士にも行き過ぎた暴力をふるった」とされています。
また、国王陛下の前に立った際にも不遜な態度と言動を取り、静止しようとした聖騎士長に重傷を負わせるなど、傲慢な行動が問題となりました。
これらの罪を理解するためには、エスカノールの魔力「太陽(サンシャイン)」とその影響について知る必要があります。
エスカノールの魔力は、夜間は弱まり貧弱な体になりますが、昼に近づくにつれて魔力が増していき、正午には最大に達します。
この変化は肉体だけでなく、性格にも影響を及ぼします。
夜は「僕」と自称し、誰にでも敬語を使い、非常にネガティブな性格ですが、日が昇るにつれて「私」や「我」と自称するようになり、傲慢な態度を取るようになります。
タリムという小国の王子として生まれたエスカノールは、自分の力を制御できないことから国を逃れ、誰にも迷惑をかけないように隠れて生活していました。
しかし、彼を助けてくれる人が現れるたびに、その人々に対する感謝の気持ちから「太陽」の力を使うことで、結果的に彼らを怖がらせてしまいます。
昼間の姿を知らない人々からは、ただの力を持った男が暴れていると誤解され、この誤解がリオネス王国での上記の罪状につながりました。
罪状が読み上げられている時に、メリオダスとマーリンが現れて「七つの大罪」に勧誘しました。
初めは彼らの優しさに心を動かされつつも、再び誰かを傷つけてしまうことを恐れ、その場を離れようとします。
しかし、やはり引き留められたことと、そして彼の力を目の当たりにし、他のメンバーも信頼できる人たちであることを知り、最終的には彼らと共に行動することを選びました。
エスカノールとマーリンの気になる関係
2人は同じ仲間であるのは前提ですが、特徴的なのが、エスカノールが片思いに近い感情をマーリンに対して抱いていることです。
マーリンから、ただの観察対象と見ているかもと言われているにも関わらず、そのこと自体を嬉しく思っており、彼が彼女のことをどれだけ好きかが伝わってきます。
バイゼル大ゲンカ祭では、本来は夜間に力を発揮できないはずなのに、彼女を思い浮かべることで擬似的な太陽として魔力を使用することができました。
これは、エスカノールにとって彼女がどれほど精神的な支えであるかを示しています。
また、リュドシエルからの協力要請を断り続けていたはずなのに、マーリンの一言で即座に協力を決める場面もあります。
これは、彼がマーリンの言葉をどれだけ重視しているかを示しています。
さらに、ゼルドリスからの攻撃を受けたとき、マーリンを庇い、彼女にかすり傷を負わせたことで怒り、周囲に強力な魔力を発散させたことも、マーリンへの強い愛情を表しています。
エスカノールは死ぬ間際にも、マーリンが誰にも言えなかった気持ちを理解していたことを告げ、彼女の気持ちを尊重できる人物であることを示しました。
マーリンも最後の言葉を聞いた後、彼が高温になっているにもかかわらず躊躇なくキスをし、彼の最期を安らかなものにしました。
このように、エスカノールは真摯な愛を最後まで変えることなく、一途に思い続ける男でした。
彼の愛情深さは、彼の物語を通じて多くのファンに感動を与えました。
この感動的な回は40巻で読めるぽん!
エスカノール最後は死亡した?その理由や最終回の結末を紹介
エスカノールは、ゼルドリスのボディに宿った魔神王(この後は「ゼルドリス魔神王」と表記します)との決戦で亡くなりました。
彼の死因は魔神王によるものではなく、自身の魔力「太陽」が原因でした。
実は、「太陽」は最強の天使であるマエルが、最高神から授かった恩寵で、本来は女神族が使う強力なものです。
この力は人間であるエスカノールにはあまりにも強力すぎて、大きな負荷を与えてしまい、最終的には彼の体がそれに耐えきれずに命を落としました。
最後の戦いの前から、エスカノールはだんだんとダメージが蓄積してリミットを迎えていました。
戦闘中に時折見せる怪しい表情も、彼の体が上限に近づいていることを示していました。
しかし、魔神王を倒すためには、「七つの大罪」のメンバー全員が限界を超える必要がありました。
その際「ザ・ワン・アルティメット」という形態を使ったため、魔神王に買った後に力尽きてしまいます。
漫画『七つの大罪』では魔神王を倒したら混沌との戦闘へ続きますが、そこにエスカノールは登場しません。
最終回には、マーリン以外の生存しているメンバーが登場しますが、エスカノールはその中にはいませんでした。
しかし、番外編『七つの大罪-怨嗟のエジンバラ-』では、トリスタンが可愛がっている馬として「エスカノール」という馬が登場します。
これにはバンも驚いた様子を見せました、読者としては嬉しいものでした。
エスカノールは転生・復活する?可能性はあるのか
結論から言うと、エスカノールの転生や復活の可能性は低いと思います。
しかし、何らかの形で関連があるキャラクターが登場する可能性は高いです。
この予想の根拠は、『七つの大罪』の続編である『黙示録の四騎士』に登場するガウェインというキャラクターにあります。
ガウェインは女性ですが、彼女の特徴はエスカノールと共通する部分が多く見受けられます。
たとえば、彼女は魔力を使いすぎると少女の姿に戻ってしまうという特性がありますが、これは「太陽」が時間によって彼の肉体と性格に影響を与える性質に酷似しています。
さらに、ガウェインも周囲を見下す傲慢な性格を持っています。
また、ガウェインは混沌で舞い戻ったガランから「においがエスカノールみたい」と揶揄されていて、やはり彼女は何かしら関連していると示唆しています。
さらに、エスカノールの「神斧リッタ」とガウェインの武器「神刀リッタ」が同じ名前を持っていることも、彼らの間に何かしらの繋がりがあることを強く示しています。
ガウェインは、片思い相手のマーリンにも類似した特徴を持っていることから、彼女が2人の子ども的な存在であるかもしれません。
ただし、これはあくまで一つの仮説です。使用する魔術や見た目がマーリンに似ているため、どのような関係があるのかは今後の展開を見ていく必要があります。
エスカノールが持つ能力の正体って何?
エスカノールの能力「太陽」は、最高神がマエルにさずけた恩寵のこと。
これがエスカノールに宿ることになったのですが、作中でマエル自身も、恩寵が彼を選んだのだと述べています。
「太陽」の特徴は、正午に近づくにつれて魔力が増加することです。
普段はこの増加する力を武器を使って制御しています。
神斧リッタの特性「充填&放射」により、体から発する大きな魔力を貯蓄しておき、本人の意思で自由に放出することが可能です。
この武器があれば、通常は力を失う夜間でもエスカノールは活躍することができます。
太陽が昇るにつれて魔力は増加し、昼前の11時半くらいまでの闘級は約6万となります。
この段階では、武器を使った力の貯蔵が追いつくので、周囲の被害を最小限に抑えることができます。
しかし、11時半から正午までの間には闘級が11万2000まで上昇し、この状態では魔力吸収の速度が追いつかない場合があります。
このため、エスカノールの周囲では地面が溶けるほどの強大な魔力が放出され、この強大な力で十戒の中でも特に強力なエスタロッサに重傷を負わせることができました。
エスカノールが持つ魔力がさらに上昇する形態もありますが、その詳細については後ほど詳しく解説します。
このように、非常に強力な能力を持った人物なので、彼の存在は物語全体に大きな影響を与えています。
メリオダス・エスタロッサ・エスカノールで誰が最強?【ザ・ワンの強さとは】
『七つの大罪』に登場する多くの強力なキャラクターたちの中でも、特に注目されるのがメリオダス、エスタロッサ、そしてエスカノールです。
これらのキャラクターはそれぞれにユニークな力と役割を持ち、ファンの間で誰が最強かという議論がよくされています。
今回は、この3人の強さについて考えてみましょう。
【誰が最強?】エスタロッサVSエスカノール
2人の戦いについて見てみると、エスカノールが圧倒的な強さを示していたことが明らかです。
特に、彼らが対峙した時、エスカノールはまだ自身の最強形態である「ザ・ワン」に達していない状態でした。
それにもかかわらず、エスタロッサをあっという間に打ち負かしました。
エスタロッサの戒禁「慈愛」は、彼の前で憎悪を抱く者が攻撃能力を失うというものです。
この能力は通常、彼にとって非常に有利なはずですが、この戦いでは効果を発揮しませんでした。
エスカノールが全く憎悪を抱かずに戦闘したため、戒禁の影響を受けることなく戦うことができました。
これは傲慢な性格が、逆に有利に働いた例と言えます。
エスタロッサとの戦闘からも、エスカノールが明らかに強いことがわかります。
エスタロッサが十戒の中でも強力な存在であるにも関わらず、エスカノールは本気を出す前に彼を倒してしまいました。
エスカノールの能力「太陽」は時間と共に強くなる特性を持っており、正午には最大の力を発揮します。
この点も彼の戦闘での大きな強みとなっています。
全体的に見て、エスカノールは「七つの大罪」の中でも特に強力なキャラクターであり、彼の戦闘能力は多くの敵にとって大きな脅威です。
その圧倒的な力は、他のキャラクターとの戦いにおいてもその差をはっきりと見せつけるものがあります。
【誰が最強?】メリオダスVSエスカノール
2人の強さを比べるのはなかなか難しいですが、物語を見るとエスカノールの方が強いかもしれませんね。
この二人が直接戦ったシーンは、物語の中で二回描かれています。
一回目はエスカノールが「七つの大罪」に入るときで、二回目はメリオダスがとても強くなったアサルトモードを止めるためです。
エスカノールは、一回目の戦いではメリオダスに一撃で倒されています。
そのため、この戦いだけ見ると、メリオダスの方が強いと思えるかもしれません。
しかし、二回目の戦いを見ると話は変わってきます。
二回目の戦いでは、エスカノールの最強形態「ザ・ワン」を使いました。
この状態になったエスカノールはとても強くなり、正午になると相手からの攻撃を全く気にしないほどでした。
エスカノールは渾身の攻撃でも「痒い程度」と言って、ほとんどダメージを受けていない様子でした。
そして、「聖剣エスカノール」というワザでアサルト状態のメリオダスを一撃で倒しました。
これで二人の戦いは一勝一敗ですが、メリオダスよりもどちらかというとエスカノールが強い可能性が高いと思います。
エスカノールは作中で最強のキャラクターの一人、ゼルドリス魔神王とも1対1で戦えています。
ゼルドリス魔神王と互角に戦えることから、エスカノールの強さがよくわかりますね。
ザ・ワンの秘密とは
「ザ・ワン」とは、エスカノールが正午になる1分間だけ使える最強の形態です。このとき、エスカノールはとても強くなります。
物語の中で、味方がとても強い敵に絶望しているときも、エスカノールは「ザ・ワン」の力でその敵を圧倒します。
実際に、彼がこの形態を使ったとき、アサルトに入ったメリオダスを気絶させる程の力を見せました。
この状態になると、性格もいつも以上に傲慢になるようです。
自分より強い人はいないと思っているような言葉を口にしますが、マーリンへの愛情は変わりません。
「ザ・ワン」のエスカノールは武器を使わず、素手だけで戦います。
彼はこの形態でメリオダスを倒す「聖剣エスカノール」という手刀の技や、ゼルドリスを倒す「聖槍エスカノール」という指の技を使いました。
彼の攻撃技に自分の名前を付けるのは、彼の傲慢な性格を表しているかもしれませんね。
さらに、「ザ・ワン」にはもう一段階強い形態があり、「ザ・ワン・アルティメット」と呼ばれます。
この形態は命と引き換えにもっと強い力を得ることができますが、ゼルドリス魔神王に勝ったあと、その力のせいでエスカノールは命を落としました。
振り返るとエスカノールが本当に最強だったと感じられますよね。
彼の勇敢さと強さは、多くの人に感動を与えました。
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