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【地面師たち】実話の犯人は捕まった?カミンスカスの知られざる真相と積水ハウスのその後を紹介

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地面師たち 実話の犯人は捕まった?
悩んでいる狸猫

「実際の事件では一体何が起こったの?」
「犯人は逮捕されたの?」

Netflixで配信され話題となったドラマ「地面師たち」

巧妙な手口で巨額の金を騙し取る地面師たちの世界を描いた本作は、実際に起きた積水ハウス事件を題材としています。

ドラマではフィクションが加えられていますが、実際の事件では一体何が起こったのか?

今回は、ドラマ「地面師たち」の実話に迫り、事件の全貌、犯人グループのその後、そして被害にあった積水ハウスの現状について詳しく解説していきます。

目次

【地面師】実話の犯人は捕まったのか

ドラマ「地面師たち」で描かれたように、実際の積水ハウス事件でも、地面師グループは巧妙な手口で巨額の金を騙し取ろうとしました。

ドラマでは主犯格である「ハリソン山中」は姿をくらまし、拓海以外のメンバーはハリソンにより闇に葬られました。

しかし、実話である「積水ハウス事件」では、犯人が逮捕されています。

【地面師】実話の犯人グループメンバー

実際の事件では、ドラマに登場するハリソン山中を彷彿とさせるような、狡猾なリーダー格の人物が中心となり、グループを率いていました。

実行リーダー カンミスカス操

ドラマでは綾野剛さんが演じていたのが、実行役であるカンミスカス操と言われています。

事件後の11月13日にマニラへと逃亡し、国際指名手配されます。

その後、観光ビザの滞在期限が切れ、マニラ滞在から69日後に身柄を確保される。

2020年6月に懲役11年を言い渡されました。

計画立案 内田マイク

事件の計画を立案したリーダーである内田マイク。

以前は内田英吾と名乗っており、12億円の詐欺事件なども操っていたとされています。

現場に証拠は残さず、彼がいれば稼げると地面師仲間から信頼されていました。

一度、懲役暮らしをしていましたが、その後にマイクという名前に変えて地面師活動を再開ました。

2020年3月に懲役12年を言い渡される。

内田は「利益を得るために重要な役割を果たした」と罪を認めています。

搾取金差配 土井淑雄

知人からは「呼吸のように嘘をつく」と言われており、だまし取ったお金をメンバーに分配する役割を担っていたのが土井淑雄。

人たらしで、自身の経歴も嘘で塗る固められていました。

積水ハウス事件の関係者が逮捕されるなか、約1ヶ月ほど逃亡生活を続けます。

逮捕されるまでは知人のところに身を寄せていました。

2020年5月に懲役11年の実刑判決を受ける。

その他、13人のメンバーで地面師詐欺をおこなっていました。

その他のメンバー

手配役:3人
なりすまし役:3人
仲介業者:3人
口座準備など:4人

参考:デイリー新潮 
   朝日新聞デジタル
   産経ニュース
   JIJIドットコム「地面師事件の構図

【地面師たち】カミンスカス操の知られざる真相

ドラマではハリソンの弟子として、地面師詐欺のいろはを教わっていたのが拓海です。

実話である「積水ハウス事件」では、カミンスカス操が綾野剛のポジションだったと言わています。

地面師グループの主犯格として知られるカミンスカス操。

彼の過去には知られざる顔がありました。

かつて「ABCホーム」という会社で財務部長や営業本部長を務めていたカミンスカス操は、財務や税金対策に精通していました。

ABCホームは、バブル崩壊後に売れ残った物件を安く仕入れて転売することで急成長を遂げた会社です。

創業者である塩田大介と共に、カミンスカス操も会社の成長に貢献していました。

最盛期には、東京・西麻布のマンションを一棟買い取り、リフォームして有名人を招くパーティーを開くなど、派手な活動で注目を集めていました。

しかし、その成功は長くは続かず、塩田は脱税容疑で逮捕され、カミンスカス操も同容疑で逮捕されてしまいます。

懲役6ヶ月の実刑判決を受けたカミンスカス操は、その後、不動産ブロガーとして活動を始めます。

カミンスカス操は3度の結婚歴があり、海外逃亡を容易にするために妻の姓を名乗っていた可能性があります。

実際、彼は本名の小山操から、積水ハウスとの交渉時には小山武と名乗り、逃亡前にカミンスカスと改姓。

名前を変えることに抵抗がない様子からも、彼の狡猾さと目的達成のための執念が垣間見えます。

このように、カミンスカス操は、地面師として暗躍する一方で、企業の財務担当者や不動産ブロガーといった顔も持ち合わせていました。

【地面師たち】犯人グループのその後

逮捕された地面師グループのメンバーは、それぞれが裁判にかけられ、有罪判決を受けました。

主犯格のメンバーは懲役11年~12年を言い渡されており、2024年現在も服役中です。

その後、民事にて賠償請求の訴訟が開始されます。

犯罪グループの10人に対して訴訟を起こし、そのうちの5人は争う姿勢を見せずに10億円の支払いが命じられました。

主犯格であったカミンスカス操は争う姿勢を見せています。

55億円の行方

地面師詐欺で得られたお金の行方は、非常に複雑で、多くの場合、完全に解明されないまま終わることが多いです。

海外送金を行うことで追跡が難航します。

また、マネーロンダリング用に口座を開設しているケースが多く、実際の積水ハウス事件でも2017年6月に合計20億6千万円が振り込まれています。

地面師詐欺で得られた不正な資金は、巧妙な手口で洗浄され、合法的な資金のように見せかけられ、警察が追うことが困難になっていくのです。

詐欺師たちは「だましたお金」÷「懲役年数」=年収と考えているとされています。

彼らは出所後に、大金を手にするのでしょうか…

【地面師たち】積水ハウスのその後

65億円もの詐欺にあった積水ハウスはその後どうなったのでしょうか?

事件発覚後の企業の対応策

積水ハウスは、この事件によって多大な損害を受けました。

事件発覚後、同社は再発防止策として、不動産取引に関する内部監査体制の強化や、従業員への教育を徹底しました

また、被害回復に向けて、法的措置を進めるなど、積極的な対応を行っています。

積水ハウスの不動産取引の変更点

この事件を教訓に、積水ハウスは不動産取引における安全対策を強化しました。

具体的には、取引先の信用調査を厳格化したり、契約書の内容をより詳細にしたりするなどの対策が講じられています。

クビとなった担当者のその後

事件に関わった積水ハウスの担当者は、会社から懲戒処分を受け、会社を解雇されました。

その後、この担当者がどのような生活を送っているのかは、公にはされていません。

不動産業界からの信用を失い、今後のキャリアに大きな影響が出る可能性があるため、不動産業に就くことは難しいと考えられます。

【地面師たち】損害賠償の判決

2024年11月27日に、東京地裁は懲役刑が確定している内田マイク受刑者ら5人に対して、合わせて10億円の賠償を命じました。

内田受刑者は、少なくとも1,500万円を受取ったとされており、詐欺に関与したと認定されました。

1500万円【まとめ】実話の犯人は逮捕されたが金の行方はわからない

「地面師たち」は、フィクションでありながらも、実在した事件を題材としているため、視聴者に大きな衝撃を与えました。

実話の犯人たちは逮捕され、懲役11年~12年を言い渡されています。

しかし、55億円もの大金の所在は不明。

出所後に彼が大金を手にする可能性も残されています。

今回の事件は、不動産業界だけでなく、社会全体に大きな教訓を残しました。

企業は、この事件を教訓に、より一層の不正防止に努める必要があるでしょう。

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