伏黒甚爾といえば、伏黒父として人気のアニメ『呪術廻戦』でとても重要な役割を持っています。
伏黒という名前で知られる彼ですが、あの禪院家とも深いつながりがあります。
特別な力、フィジカルギフテッド(天与呪縛)を持っており、そのすさまじい力はアニメでも詳しく説明されていますね。
今回は、アニメで彼がどの話で初めて登場したかや、彼の声を担当している声優さんについても情報をまとめてみました。
ちなみに、伏黒恵や禪院直哉との関係も持っており、特に「懐玉・玉折編」で見せた活躍や、「渋谷事変」での驚きの復活・再登場は大きな見どころとなりましたよね。
ここからはネタバレ込みで解説していきますので、彼がどのようにしてこれほどの強さを手に入れたのか、さまざまな背景やストーリーが知りたいあなたはぜひ読み進めてみてください。
伏黒甚爾の基本情報・声優・年齢まとめ
まずは、伏黒甚爾の基本プロフィールや声優・年齢などの情報をまとめて紹介します。
伏黒甚爾のキャラクター紹介
伏黒甚爾は、2006年の出来事が描かれた「懐玉編」で初めて読者の前に登場しました。
彼はもともと「禪院甚爾」として知られていましたが、結婚を機に姓が変わりました。
この物語では、星漿体を守る重要な任務についていた五条と夏油の道を阻む役割を果たしていました。
甚爾は呪術を使わないものの、その天与の能力「フィジカルギフテッド」により、非常に強い体を持っています。
彼の趣味はギャンブルで、特技もそれに関連しています。
また、お肉やモツが大好きで、逆にお酒が苦手です。
なぜなら、全く酔わない体質のため、お酒を楽しむことができないからです。
生活の中で彼のストレスになっているのは、禪院家とのしがらみです。彼の誕生日は12月31日に設定されています。
伏黒甚爾の年齢は何歳くらい?
伏黒甚爾の人生を時系列でみていくと、彼はまだ小さかったころの五条悟と出会っています。
同じく幼い頃の禪院直哉とも知り合っています。
2002年には恵ママとの間に息子の伏黒恵が生まれ、一旦は新しい家族としての生活がスタートしました。
しかし、2006年には星漿体の護衛任務にあたっていた五条悟・夏油傑と対決し、その戦いで五条悟に敗れて亡くなってしまいます。
もし彼が2006年の事件後も生き続けていたら、2018年では40歳前後になっていたでしょう。
実際にはその年にはもういませんでしたが、2018年に起こった渋谷事変の時には、オガミ婆さんが使った降霊術で一時的に復活。
そのすさまじい肉体能力で、周りを蹂躙しました。
そのシーンからも、彼が当時どれだけ特別な力を持っていたのかをよく示していましたね。
伏黒甚爾の声優(CV)を務めるのは大御所!
アニメ版の声を担当しているのは、あの子安武人さんです!
彼は多くのアニメで重要な役を演じていますよね。
『ジョジョの奇妙な冒険』ではディオ・ブランドーを、また『進撃の巨人』ではジーク・イェーガーを演じています。
さらに、『銀魂』では高杉晋助の役も担当し、そのクールでダークなキャラクターを見事に表現しています。
そして、『異世界おじさん』では、タイトル通りの「おじさん」を演じ、視聴者を楽しませています。
子安さんの幅広い演技力は、遊び人でダークな側面を持つ甚爾役にぴったりです!
伏黒恵・津美紀との家族関係は?
次は、伏黒恵・伏黒津美紀との関係について見ていきましょう。
伏黒甚爾はそもそも禪院家の血筋
甚爾は、本作では最も有名な「御三家」の1つである、禪院家出身です。
元々の姓は「禪院」でしたが、婿入りによって苗字が「伏黒」に変わりました。
禪院家はエリート呪術師の家系で、多くの強力な術式を代々受け継いでいます。
しかし、彼は術式を持たずに生まれたため、禪院家内での扱いはとても厳しかったのです。
術式を持っていないため、彼は家族の中で落伍者と見なされる原因となりました。
小さい頃から家族に嫌がらせを受け、誰にも認められることなく育ったのです。
彼は呪具を使わずとも、他の術師に対しては十分に戦える能力を持っていましたが、呪霊を祓う能力がないため、その価値は家族からとても低く見られていたんですね。
このような状況が彼を「グレてしまう」ことに繋がり、禪院家との複雑な関係が形成されてしまったんです。
伏黒恵の実父
甚爾は、物語の中で伏黒恵の実のお父さんとして登場しました。
先述のとおり、禪院家から離れた経緯がありますが、恵ママとの出会いによって人として少しは穏やかになっていたんです。
しかし、恵が生まれた後に恵ママが亡くなるという悲しい出来事がありました。
その後、甚爾は結局呪詛師としての道を歩むことになってしまったんですね。
途中で、恵が特別な才能、つまり術式を持っていると気付いた甚爾。
恵は、もしかすると自分よりもずっと良い生活ができるかもしれないと考えました。
そのため、禪院家に恵を金銭と引き換えに預けようとすることも考えました。
彼自身、禪院家で辛い思いをした経験があるため、恵には同じ道を歩ませたくないという複雑な気持ちもあったかもしれませんね。
甚爾の行動は、その気まぐれな性格と混じり合って、真意は一言では言い表せないものがあります。
伏黒津美紀の母親とは再婚
甚爾は、恵ママが亡くなった後、金銭的に困窮し、様々な女性のもとを転々として生活していました。
仕事で一時的に大金を稼ぐこともありましたが、ギャンブラーな性格ゆえに、すぐに使い果たしてしまい、結果的に女性に依存する形で生計を立てることが多かったようです。
その後の人生で、伏黒津美紀の母親と再婚することになり、婿入りして名前が「伏黒」に変わった可能性が高いです。
恵が3歳か4歳の頃に、甚爾は亡くなりました。
物語の中では、津美紀との過去の会話が20巻のオマケページで少しだけ描かれています。
禪院甚爾は術式持ち?天与呪縛って何?
禪院甚爾には「術式」があるのか、天与呪縛についても見ていきましょう。
術式はまったく持ってない
本作では有名な禪院家出身であるものの、彼には術式がまったくありませんでした。
禪院家では、術式を持たない男性は特別なグループ「躯倶留隊(くくるたい)」に入ることが決まっています。
彼も、もしかしたらこのグループに所属していたかもしれませんね。
というのも、禪院真希も学校に行く前は、このグループにいたんです。
本編でそのような記述はないものの、甚爾も家のルールに従って「躯倶留隊」で役割を担っていた可能性があります。
フィジカルギフテッドの天与呪縛で特異体質
天与呪縛とは、一般的な制限とは異なり、生まれながらに体に課される特別な縛りのことです。
この縛りは何かを制限する代わりに、非常に強い力を与えることができます。
例えば、甚爾は生まれた時から呪力がまったくありませんが、これは彼の天与呪縛です。
その代わりに、彼は非常に強い肉体、「フィジカルギフテッド」という力を得ています。
甚爾の場合、彼は呪力が完全にゼロという、世界で唯一の例です。
他にも呪力が普通の人並みになる例はありますが、彼ほど極端なケースは他には見つかっていません。
この独特な状況により、甚爾は呪霊を感じ取る五感を持ち、呪力を完全に捨て去ることで、呪いへの抵抗力もあります。
「懐玉編」の場面を振り返ると、夏油によって放たれた呪霊に飲み込まれたものの、体内から「釈魂刀」という特別な武器を手にして現れるシーンがありましたよね。
この「釈魂刀」を最大限に活用するためには、無生物の魂を観測できる特別な目が必要ですが、甚爾はこのスキルを持っています。
さらに、彼は空気中の温度や密度の違いを感じ取ることができ、これによって空中を自由に動くこともできるようです。
領域に対してはチート級の性質
「呪力がまったく無し」という状態は、彼の周りに特別な状況を作り出します。
例えば、結界術においては、建造物と同じように扱われます。
これは、呪力がないため、彼は通常の呪術師が使う結界によって閉じ込められることが困難だということです。
彼が結界の中に入るためには、彼自身の了解が必要であるか、彼自身の意志で結界に入る必要があります。
さらに、領域展開という技においても、甚爾は例外的な存在です。
通常、領域展開はその中にいるすべてを対象として効果を発揮しますが、甚爾にはその必中効果が通用しないことがあります。
これは彼の呪力がゼロであるため、領域の効果が彼を「認識」できないという性質によるものです。
このような特性により、彼は戦闘時において非常に厄介な相手となります。
呪力ゼロゆえのメリット・デメリットとは
甚爾が持つ「呪力が完全にゼロである」ということは、彼にとってさまざまなメリットとデメリットがあります。
まず、メリットとしては、「天与呪縛」によってフィジカルギフテッド=特別な力を得ることができます。
この力により、普通では考えられないほどの身体の強さを発揮でき、呪いに対する耐性も持っています。
また、五感を使って呪霊を感じ取ることができるのも大きな特徴ですね。
他にも、彼は「面」を捉えるスキルがあるため、空気中を自由に動くことができますし、無生物の魂まで見ることができます。
さらに、結界に自由に出入りできるのも、彼の特殊な状況から来るメリットです。
一方で、デメリットとしては、呪力がないために呪具を使っても呪霊を祓うことができません。
また、結界術や領域展開のような技術を身につけることができないので、そうした術に対する対策が難しいという問題もあります。
禪院甚爾の所持していた呪具・呪物の情報まとめ
次は、甚爾の戦闘シーンに登場した呪具や呪物をまとめておきましょう。
これまで、あらゆる特級呪具が登場してきましたね。
伏黒甚爾が使った呪具&呪物
まず、「格納型呪霊」は三級の呪霊で、物を収納する能力があります。
この呪霊は自分の体を含めて様々な物を格納し、サイズを小さくすることもできます。
これにより、武器の持ち運びや隠し持つことが容易になります。
次に「釈魂刀」というアイテムですが、等級は不明で、あらゆる物の硬度を無視して魂を切り裂くことができる非常に強力な武器です。
このアイテムは、なんと5億円という高価な価値があるとされています。
「天逆鉾」は特級で、発動中の術式を強制的に解除する効果を持っています。
これにより、敵の攻撃を無効化することができる非常に便利な武器です。
「万里ノ鎖」も同じく特級で、その端が観測されない限り限界なく伸びつづける鎖のことです。
この特性を利用することで、非常に遠くのものを捕らえたり、広範囲を制御下に置くことが可能です。
最後に「游雲」は、特級の中で唯一術式効果を持たないものです。
このアイテムの力は使用している人のポテンシャルに影響されるため、使い手が直接武器の効果になるというイメージです。
【格納型呪霊】術式・効果・能力
「格納型呪霊」は、自分の武器庫として使っている特殊な呪霊です。
この呪霊は、甚爾と主従関係を築いており、他の呪術師が操ることができません。
特に、夏油のような呪霊操術を使う者からの攻撃を防ぐために重要な役割を果たしていました。
甚爾はこの格納型呪霊を活用して、自らの体を収納し、サイズを小さくすることができます。
これにより、彼は多くのアイテムを携帯しながらも、結界を簡単に通過することができるようになりました。
【釈魂刀】術式・効果・能力
「釈魂刀(しゃくこんとう)」は、呪霊と戦う際によく使用していた特別な刀です。
この刀には、あらゆる物体の硬さを完全に無視し、魂を直接切りさくという驚異的な効果があります。
この力を最大限に引き出すためには、無生物の魂まで見ることができる特別な目が必要です。
物語が進む中で、149話では禪院真依が重要な役割を担います。
真依は自らの命を代価にして、「構築術式」を使い、釈魂刀のレプリカを作り出して真希に託しました。
【天逆鉾】術式・効果・能力
9巻71話にて登場した「天逆鉾(あまのさかほこ)」は、非常に強力な効果を持っています。
このアイテムの主な特徴は、発動している術式を強制的に突破できる点です。
この能力は呪術戦において非常に重要で、多くの戦略を変えることが可能になります。
特に「懐玉編」で活躍し、五条が無下限で作り出したバリアを貫いて、その喉を突くという決定的な一撃を加えました。
天逆鉾からは異質な呪力が漏れ出ているとされ、その神秘的な雰囲気がこの特異性を際立たせています。
【万里ノ鎖】術式・効果・能力
「万里ノ鎖」とは、鎖のかたちをした呪具の名前です。
この鎖は、初めて9巻の75話で登場しました。甚爾がこの鎖を使ったのは、天逆鉾と組み合わせて、まるで鎖鎌のように扱うためでした。
この不思議な鎖の特徴は、一方の端が見えない限り、どこまでも伸び続けることができるということです。
甚爾はこの能力を活かして、遠くから相手に攻撃を仕掛けたり、相手の術式を強制的に解除する戦術を使います。
【游雲】術式・効果・能力
「游雲(ゆううん)」は、特別な呪具で、初めての登場は6巻の46話と0巻の4話です。
夏油が高専を離れた後、彼がこの呪具を使い、そのあと五条が回収して、禪院真希に貸与されたという流れです。
「游雲」の大きな特徴は、特級呪具の中で唯一、術式効果が付与されていないことです。
シンプルに使っている者の膂力をMAXで引き出すという性質があるので、物理的な力を増幅させることで、戦闘での大きなアドバンテージを提供します。
懐玉編における伏黒甚爾の戦果まとめ
伏黒父が無双していた懐玉編について、その戦闘シーンや暴れぶりをおさらいしていきましょう。
息子である恵について言及する場面もあり、その破天荒な生き様や最後には、多くの呪術ファンが心動かされました。
懐玉編・伏黒甚爾が力を見せつけた流れをおさらい
「懐玉編」で見せた活躍は、特にとても印象的でしたね。
彼は盤星教から星漿体を暗殺するという重大な任務を受けました。
この任務では、五条悟の神経を逆なですることが狙いで、その過程で五条を瀕死の状態にまで追い込みました。
さらに、甚爾は天内理子という重要な人物を殺害し、その強さを示しました。
彼は夏油傑との直接対決でも圧倒的な力を見せつけ、多くの人を驚かせました。
しかし、復活した五条悟との再戦では敗れてしまいます。
最終的に、甚爾は息子の恵についての想いを残し、この世を去りました。
星漿体暗殺というハードな依頼を了承
「盤星教」という宗教団体は、純粋な天元様を深く崇拝しています。
彼らは、天元様に不純物が混じることを許せず、そのために星漿体と呼ばれる存在の命を狙っています。
しかし、盤星教のメンバーは非術師であり、呪術師との戦いには向いていません。
そのため、彼らは孔時雨という人物を介して、呪術師も倒せる力を持つ人物へ暗殺の依頼をすることにしました。
甚爾はこの依頼を受けると、五条悟と夏油傑に護衛されている星漿体である天内理子の命を狙い始めます。
五条のメンタルを削る作戦に
盤星教からの依頼を受けて行動を開始しましたが、五条悟が近くにいる限り、星漿体を狙うのは難しいと判断しました。
五条は六眼と無下限呪術を持っているため、彼がいると星漿体を簡単には手に入れられません。
そこで甚爾は、まずは五条の注意をそらし、彼の神経を削ぐために天内理子の首に懸賞金をかける計画を立てました。
これにより、他の呪詛師が五条悟たちを襲うようになり、五条悟の警戒を引き出すことができます。
さらに、甚爾はこの懸賞金に時間制限を設けることで、狙いをさらに鮮明にしました。
同化の当日に懸賞金を取り下げることで、五条悟が術式を解く瞬間の隙を作り出す計画を進めました。
このように、彼は巧妙な戦略と計画で五条悟を翻弄しようと試みたのです。
五条を急襲・瀕死の大ケガまで追い詰める
沖縄での観光後、護衛任務を引き受けた五条は、初日から睡眠をとらずに術式を使い続けていました。
三日目には天内理子にかけられた懸賞金が取り下げられ、彼女を安全な場所とされる呪術高専へ連れて行きます。
しかし、高専の結界内に入り術式を解いた瞬間、五条悟は背後から刀で襲われることになります。
なぜこのようなことが出来たのかというと、天与呪縛により呪力が完全にゼロであるため、高専の結界を通り抜けて内部に侵入することが可能だったんですね。
五条悟は体に刀を受けた後、夏油傑に天内理子を天元のもとへ連れて行くよう指示し、自らは甚爾との戦いを選びます。
五条が術式を発動しようとする中、甚爾は特級呪具「天逆鉾」を使い、彼の首を貫きます。
この攻撃により、発動中の術式が強制解除された五条悟は、さらに攻撃を受け、最終的にはナイフで頭を刺されてしまいます。
この一連の出来事は、甚爾の計画と彼の戦術の冷酷さを浮き彫りにしました。
「星漿体」天内理子を仕留める
五条悟を倒した後、天与呪縛で鍛え上げられた五感を使って、夏油たちが残した臭いや足跡を追跡しました。
彼の特殊な能力により、呪力が全くないためにどんな結界も通り抜けることができます。
この能力を活かして甚爾は薨星宮に侵入し、黒井も殺害したと思われます。
その後、甚爾は夏油の目の前で天内理子の頭を撃ち抜き、「星漿体」の彼女は命を落としました。
薨星宮の本殿で、夏油が道中にいたはずの黒井について尋ねた際、甚爾は「生かす気も殺す気もなかったが、多分死んでいる」と答えました。
さらに彼は、「運が良ければ生きているかもしれない」とも付け加えましたが、現場には血を流して倒れている黒井の姿が描かれており、死亡の可能性が高いと示されています。
夏油傑を実力で圧倒する
天内理子が目の前で亡くなり、「五条悟は俺が殺した」と発言したことで、夏油傑は激しい怒りを感じ、自分の手持ちの呪霊を使って甚爾に立ち向かいます。
夏油の持っている呪霊の中で最も硬度が高い「虹龍」と呼ばれる呪霊と、特別な能力を持つ「口裂け女(切り裂き女)」を呪霊操術で召喚しました。
虹龍はその強固な体を持つ最高硬度の呪霊ですが、甚爾の持つ「釈魂刀」によって容易に切り裂かれてしまいます。
一方で、口裂け女は簡易領域を作り出し、質問に答えるまでの間、お互いに攻撃することができない不可侵の状態を強制する能力を持っています。
しかし、甚爾は「天逆鉾」でこれを無効化しました。
この二体の呪霊を戦いに投じている間に、夏油は甚爾の格納型呪霊を取り込もうと試みます。
この格納型呪霊が甚爾の武器庫として機能しているため、それを制御下に置くことで物量で押し切る戦略を立てました。
しかし、その取り込みも甚爾によって阻まれてしまいます。
戦いの末、夏油は呪霊操術使いとしてのスキルを持ちながらも甚爾に敗れる結果となりました。
カムバックした五条に敗れる
天内理子の遺体を盤星教本部に運んだ後、帰り道で思いがけない光景に遭遇しました。
彼が殺したと思っていた五条悟が、驚くべき方法で再び現れたのです。
五条は死に際に呪力の核心を掴み、反転術式を身につけることに成功し、自分の怪我を治して甚爾の前に立ちはだかりました。
この新たな技術により、五条は術式反転「赫」を使うことができるようになりました。
五条は甚爾の攻撃を巧みに躱し、空中に浮かびながら「赫」を発動して甚爾を強力に吹き飛ばしました。
さらに、五条は順転と反転を同時に使う虚式「茈(むらさき)」もマスターしており、その技で彼の肉体を一撃で貫きました。
この出来事は、五条の驚異的な回復力と戦術の進化を示し、甚爾がどれほど強力な敵であっても、五条の新しい力には及ばなかったことになります。
五条に遺言をのこして死亡
五条悟との激しい戦いの中で、甚爾は何か違和感を感じていました。
普段なら戦況が不利になった時点で逃げ出していたはずですが、「タダ働きなんてゴメンだね」と思いつつも、戦いを続ける決意を固めました。
この瞬間、彼は通常の自分を曲げ、何か大きなことを成し遂げたいという気持ちに駆られていたのです。
甚爾は自分が否定された禪院家や呪術界の頂点に立つ五条悟を打ち倒すことで、自己肯定感を得ようとしました。
しかし、虚式「茈」で体を貫かれた時、彼は自分が普段の自分から逸脱してしまったこと、そしてそれが敗北につながったと悟ります。
甚爾は「自尊心それは捨てたろ」とつぶやき、かつて死亡した妻、そして自分が選んだ他人を尊ぶことのない生き方に思いを馳せました。
五条に「最期に言い残すことはあるか?」と問われた甚爾は、「ねぇよ」と答えつつも、内心では息子のことを思い出していました。
彼は息子がまもなく禪院家に売られる運命にあると言及し、五条に「好きにしろ」と遺言を残しました。
甚爾が最後に残した息子への想いと、彼自身の運命を受け入れた瞬間をぜひあなたの目で確かめてください!
渋谷事変における伏黒甚爾の復活・戦果まとめ
このように、強烈なインパクトを残した甚爾ですが、渋谷事変において復活・再登場することに。
この流れについてもおさらいしていきましょう。
オガミ婆による降霊術で登場
二級術師・猪野琢真がオガミ婆と対峙している間に、彼女は「降霊術」の発動の準備を進めていました。
術式を発動する準備中であったため、彼女は無防備な状態にありました。
この機会を見逃さず、猪野はオガミ婆を狙おうとしますが、孫がかばって彼女を守り、猪野は有効な攻撃をすることができませんでした。
その後、孫が甚爾の遺骨が入ったカプセルを飲み込むという重要な行動をとります。
これにより、オガミ婆はついに「降霊術」を発動し、孫の体を依代として甚爾が降霊される結果となりました。
「降霊術」とは、自身または他人を依代として死者を呼び出す術式です。
彼女は孫に遺骨の入ったカプセルを飲ませることで、彼を降霊する準備を整えました。
御三家の一員である甚爾の体の一部を得るのは非常に困難だったようで、大変な努力をしてこの術を成就させたのですね。
小ネタとして、降霊時に「伏黒甚爾」ではなく「禪院甚爾」と名前を呼んだのは、降霊術のセオリーに則って、彼の出生時に近い名前を使うことでより強い繋がりを持たせるためです。
この選択が、降霊術の成功に重要な役割を果たしているのがポイントです。
禪院甚爾が復活した仕組み
甚爾の肉体情報を孫に降霊させた結果、孫は彼の持っていた天与呪縛による超人的な身体能力を再現しました。
この力を使い、孫は猪野琢真に対して圧倒的な強さを見せ、彼を瀕死の状態まで追い込みました。
しかし、このプロセスを通じて、甚爾は孫の肉体を完全に乗っ取る形で現世に復活を果たしました。
この復活は、単なる肉体の力だけでなく、甚爾の意識や精神も含めた完全な形での帰還を意味しています。
この出来事は、降霊術の強力な効果と、甚爾の体がいかに特異であったかを示しています。
伏黒父復活!禪院甚爾の再登場シーンまとめ
伏黒父が復活した話をまとめておさらいしましょう。
まず、原作の95話から98話、アニメでは35話と36話で、オガミ婆が「降霊術」を使って孫に甚爾を降霊させました。
この時、甚爾は孫の肉体を乗っとり、さらにオガミ婆を殺害してしまいます。
次に、原作の109話から111話、アニメでは38話と39話での出来事です。
陀艮の領域「蕩蘊平線」に侵入し、特級呪具「游雲」を使って戦います。
この戦いで、彼は陀艮をなんと一人で祓うという大活躍を見せました。
そして、原作の113話と114話では、アニメの放送話数がまだ決まっていませんが、伏黒恵と一対一で戦いを展開します。
この戦いの中で、甚爾は目の前の相手が自分の息子だと気付きます。
最後に「よかったな」と言い残し、彼は亡くなります。
この先が気になる人や、もう一度読みたい人はぜひ手に取ってみましょう。
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